麦飯石の産地は日本でただ一つ
いま国内で流通している麦飯石は、次の5つの国・地域のものです。
- 中国産
- 韓国産
- 台湾産
- モンゴル産
- 日本産
この中でも、中国にはいくつもの産地があります。
天津・黒龍江省・北京燕山・浙江省・吉林省・山東省、
といった産地のものがよく出回っています。
日本での産地はただ1ヶ所、岐阜県の美濃白川町です。
コラム:とんだ白川違い
「白川郷の麦飯石を探してました!」
「合掌造り、一度行ってみたいです」
ご注文の際、こんなメッセージをお客様からいただくことがあります。
岐阜県で白川といえば、世界遺産の合掌造りで有名な白川郷です。
私も最初は思いました。
「へぇー、あの白川郷にこんな特産品があったんだ」
でも、これがとんだ白川違い。合掌造りは飛騨の白川村。
麦飯石の産地は、同じ岐阜県でも美濃の白川町なんです。
■岐阜県市町村図
片や世界遺産。
片や観光名所があるわけでもなく。取り立てて有名なモノもない。(ゴメンなさい、白川町と白川町の方々)
となれば、世界遺産の白川郷に間違われるのも仕方がありません。
とはいえ、美濃の白川町にも宝物があります。大自然です。
初めて訪れた時、こう思ったのを覚えています。
「麦飯石はまさに自然の恵みだな」と。
どこまで行っても山、山、山。深い山々の緑。
山間に流れる清流の水。
大自然が麦飯石という恵みを育んでくれた。
そう思えるような美しい美しい山里。
麦飯石を産み出す美濃の白川町は、そんな所です。
産地によって違いはあるの?
あります。
1.成分
麦飯石を構成する元素・化合物の比率は、麦飯石の成分のとおりです。
が、これらの構成比率は、産地により微妙に違います。
2.外観
誰にでもハッキリ分かるぐらい違います。
色と、斑(まだら)模様の形・大きさ・混ざり具合が、見た目の印象を変えています。
- ベースになる石基の色
- 斑(まだら)模様を作る白い長石の色や形・大きさ・混ざり具合
- 散りばめられた灰色の石英の色や形・大きさ・混ざり具合
- 酸化の程度による色
これらの違いにより、異なる産出地の麦飯石を見比べた場合、違いがハッキリ分かります。
3.触感
触った感じです。
これは外観ほど違いが分からないでしょう。
風化の状態による石の硬さ・脆さ、表面のザラザラ感などが違います。
◇ ◇
以上3つの違いは、同じ産出地の麦飯石にもあります。
なぜなら、岩石は、「どこを取っても完全に同じ成分・性質」というような、均質なものではないからです。
つまり、まったく同じ麦飯石はないのです。
自然の恵みとはそういうものです。
※ただし、同じ産出地の麦飯石であれば、産出地が異なる場合ほどの違い・差はありません。
「美濃白川産の麦飯石は品質が良い」は本当か?
「産地によって違いはあるか?」
「あるならどの産地の麦飯石が良いのか?」
この疑問を調べると出くわすのが見出しの情報です。
ネット上に多数あり、定説になっています。
しかし、「美濃白川産麦飯石は良い」は、果てして本当でしょうか?
私にはずっと、ある疑問がありました。… 続きを読む »


